2021 / 06 / 29

売ろうとしちゃダメ。伝えるだけでいいんだよ。

営業中に急遽、売り切りたい商品ができたときの話です。
 
 
先日、五郎一であった実例です。
 
五郎一では冷凍しても味がほとんど変わらない焼鳥を一定数ストックしてます。
(注  :  冷凍といってもショックフリーザーという業務用冷凍機を使っての冷凍です。-40℃まで一気に凍らせるスーパーマシーン!水分量や色落ちがほとんどないので、解凍後の風味、見た目はほとんど変わりません)
 
時短要請期間中、食品ロスの対策でグランドメニューから外してた「みつせ鶏の手羽先」を急遽お客様に提供することとなりました。
 
久しぶりにご来店くださったお客様です。この商品が大好きで(むしろこの商品しか食べないくらい)私たちも、どうしても提供したく解凍しました。
 
10本1パックで冷凍してます。
 
5本提供で5本余り。
 
私はスタッフに解凍して残った「みつせ鶏の手羽先5本」を他のお客様にアナウンスするよう伝えました。
 
しかしスタッフはなかなか他のお客様に言い出せません。
 
聞くところ、どうお声がけしていいのかわからないそうです。
(本来はお客様への声がけを会社でトレーニングしておかなきゃダメなんですよね。しかし今はちょっとおいといて)
 
まあ察するにこの商品を「売ろう」としてたのだと思います。
これ売らなきゃ店長に怒られる!みたいな。(実際はそんなことはない。笑)
 
その気持ちすっごくわかります!
一生懸命にがんばろうとする行動の現れなんでしょう。
素晴らしい!
 
こういう状況って飲食業以外でも結構あると思います。
 
しかし、こういう時って売る側の姿勢(買って欲しいという魂胆)が買う側に見えちゃったら完全にアウトですよね。
 
ここは一旦、告知というか伝えるだけから始めた方がいいと思います。
 
「みつせ鶏の手羽先はいかがですか〜」ではなく
 
「おすすめメニューにも書いてませんが、本日はみつせ鶏の手羽先がございますので」みたいな。
 
これってどのポジションからの言葉かっていう問題なんです。
 
お店側なのか、お客様側なのか。
 
前者はお店側で後者はお客様側。
 
買ってくれませんかー(お店ポジション)と、メニュー選びの選択肢がひとつ増えますよー(お客様ポジション)の違いです。
 
この「お客様ポジションのお声がけ」ができるようになると、いろんなシーンで応用が効きます。
 
ドリンクのお替りや空いたお皿のバッシング、ラストオーダーの声かけなど。
 
これが出来だすと次はもう一歩踏み込んだ「お客様への提案」が楽しくなってきます。
 
もちろんこれも、お客様ポジションでの提案ですね。
 
 
 
 
 
上記のことを手短にスタッフに伝えたところ、「みつせ鶏の手羽先」は即完売でした。
 
完売どころかオーダーいっぱい取ってきて、急遽もう一袋解凍する始末。
 
よかったよかった。
 
 
 
 
この案件でひとつ、私自身も大切な勉強をさせていただきました。
 
それは「関係性」
 
その話はまたいつかの機会で。
 
 
 
 
以上でーす!
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